競馬予想して馬券が当たるのはとてつもなく嬉しい。
そんな、狙った競馬で的中したのだろう。馬券の儲けはいくらか、買い目、買い方、券種わからないけど。三連単か、三連複か……。
高額の払い戻しか。
競馬初心者の頃、立川のウインズで見た忘れられない「よっしゃ」の話。
競馬を初めて1ヶ月も満たない頃、2010年の12月くらい。競馬初心者の頃
まだ、「上がり3ハロン」や「サウスヴィグラス産駒はダート短距離得意」や「ダービーに至る道のり」や、競馬や馬券に関することをほとんど知らなかったときの話。
その頃は立川のウインズで馬券を買ってました。
ちょうどフランシス・ベリー騎手が初めて来日してた頃で、おっちゃんたちが競馬新聞片手に「この、ベリー? ペリー? 上手いんかね?」「ペリーやったら、クロフネの馬に乗ったらいけるんじゃないの」なんて話してた。
「ツッコミたいけど、やめとこ」思いつつ無料のお茶と、すすってましたっけ。
馬券のほうは、ビギナーズラック大爆発で、その後の人生少々狂いました。ええ。ホントの話。どうにか立ち直りましたけども。そういうのは勉強です。勉強の効き目があったのは、恨まないようにしたからだと思います。
ロト6をやめたという話に書きましたが、当時一発逆転したかったんですよ。20代から30代のはじめって、そんな感情に包み込まれてる感じでして。
どうしようもない生活を払拭したくって。馬券が当たる、いや馬券を買うということがどこかで「逆転の一手」を打ってる気分になってきてて、そこそこの配当を当ててましたから、打つてやるぞコノヤロって馬券を買い続けてたのです。
今から考えれば、ガミる率高い買い方してますなですけども……。
荒れに荒れた、とあるレース。馬券を当ててる人もいる。
具体的な日付は忘れました。 立川ウインズの2階だか、3階だかのフロアで馬券を買い、テレビ画面を見上げてました。どこの競馬場のどのレースだったかも覚えてません。
ただ、そのレースは荒れました。ヘビーに荒れた。
「あんな馬なんか買えないよ」という声もかなりあったことでしょう。
「うわっ、荒れたな……。こういうの当てたいんだけどさ……。どうすればいいのか……」
自分、馬券外しましたけど、払戻金の画面を見る。いつかは払戻金の発表されてる画面で一番際立ってる数字の馬券を当て、優越感に浸りたい。
確か、荒れたとあるレース、冒頭の写真のような感じの荒れ方だったはずです。
自分の少し手前に払戻金の画面をずっと見ている人がいました。
たぶん、20代後半から30代前半の男性。右手には馬券。
払戻金の画面が別の画面に切り替わったときでした。
馬券を持った男性はクルッと、180度回転して、私の顔を見て、
「ヨッシャ」
と、拳を握り腕を後に引いたのです。
「この人、でかい馬券当てたな」 と、思った。
もちろん、いくら賭けたのか儲けたのか、買い方の確証はない。ないけれども、狙ってた馬券を当てたなと。券種は、3連複か3連単かどっちかだな。もしくは狙ってた馬に1点賭けてたか。
馬券を当てた、あっさりとした喜びを見る
「ヨッシャ」と喜びを見せた姿、なんだかいいなぁと思ったんですね。
「ヨッシャ」と、言った感じは決して嫌みじゃなかった。
どんな馬券を当てたのか、どれだけ儲けたのか、それはあくまでも私の想像にすぎない。
けれども、何かに対してこってこてな具合に人生へのやりかえしを決めたようには見えなかった。単純に自分の予想が当たって嬉しいという気持ちの現れに見えた。
馬券を当てるところにありがちな、どす黒い憎悪の解消ではない。
あっさりとした「ヨッシャ」から、得たことそれは……。
「……でかい馬券が的中して儲けがあっても、喜びはささやかに」
である。私の勝手な解釈でしかないが……。
ブログに「万馬券証明書」をアップしないようにしているのは、そういうところからなのだろう(何年も前のものをいつまでも載せててもしょうがないですし……。Twitterにも買った馬券あげませんし。お金と仕事に関わる見栄からくる、云々ってありますから)。
他人が馬券を的中したことはほとんど覚えていないものなのに、 立川ウインズでのことはときどき思い出す。
競馬初心者の頃に出会って良かったことだ。
そのことに「よっしゃ」。
以上、馬券が当たる。狙った競馬で的中だったのだろう。儲けはいくらか、買い方、券種わからないけど。初心者の頃、立川のウインズで見た忘れられない「よっしゃ」。でした。