サイモンラムセス。鳴尾記念が引退レースとなった
10歳の牡馬、サイモンラムセス。引退レースでびっくりする騎乗。
サイモンラムセスは、重賞レースにちょいちょい出走して来る馬。穴党の方で追いかけてた方はいたでしょう。
2020年の鳴尾記念が引退レースだったそうで、レース前そのことは知っていたものの評価はなんともできず。
さて、鳴尾記念の競馬予想。
ろくすっぽ事前予想もしてなかったもので、鳴尾記念の予想は中途半端なものに。
ヒモにパフォーマプロミスは塗りたいんだけど、本命が。
— たけたけっ (@tktktu) 2020年6月6日
パフォーマプロミス1着かな。
— たけたけっ (@tktktu) 2020年6月6日
阪神芝2000mっていう距離が悩みのタネで。芝2400mだったら、ラヴズ本命でいいんだけど。 https://t.co/RgAx75fzDA
パフォーマプロミスどうしよう
パフォーマプロミスが1着で予想は当たってたものの、馬券を買うまでにはならずのレース。
Twitterに書いた通り、阪神競馬場の芝2000mというコース設定が悩みの種。
ラヴズオンリーユーはオークス勝ったように芝2400mの方がバッチリ合うタイプで、本命にしていい幅の中にいたものの(前走は距離が短過ぎるから距離延長は歓迎なのはレース映像見てて「確か」とは思える材料はある)、なーんとも馬券買うまでにはならず。
とすると、膝の骨折から1年1ヶ月の長期休養明けのパフォーマプロミス。単純に怪我する前のレース、2019年の天皇賞・春のレース3着が評価できるから。
テンから結構早いペースで流れたのを前目でついていく展開。残り1000m過ぎからロングスパートでラップ刻んで行く中で、上がり3ハロン35.2秒。強い競馬してる。
レース映像を見て評価したことを「怪我や病気などの長期休養明け」があっても、踏襲するのが基本的な自分の考え方。
なので、出走して来る以上は「怪我をしたから」「病気をしたから」をあまり考慮しないことにしている。ただ、印の重さは一つ下げることが多い(陣営側からすると「試走的な感覚」は少なからずあって、一度走らせて「次走以降へどう走らせたらいいか」というデータの仕入れをしたいところはある。余談だが、全頭がそんな「どう走らせたらいいか仕入れ感覚」になるレースは新馬戦である)。
(ほかのレース映像派の方々がどう考えてるかは知らないのだけども)。
なので、鳴尾記念困ったんですね。
パフォーマプロミスの前走内容はいいけど、自分の競馬予想の決め事では本命打てない(そうし続けてる方が馬券の的中率が上がるのでそうしてるんですけども)。
発走12分、13分前から「頭の体操だぎゃ」と予想し始めたレベルのものでありますから、ケンでございます。
結果、パフォーマプロミスは1着。2着・ラヴズオンリーユーとはハナ差。
予想の復習や回顧もしてない状態で馬柱見てぶつかり稽古みたいに予想して行ってる現状なので、腰落ち着けて予想しないとなというところ。
サイモンラムセスが馬券になったのは小倉大賞典を逃げて行って
話はサイモンラムセスに。
サイモンラムセスが最後に馬券になったのは2019.2.17の小倉大賞典(G3)の3着。
14番人気・単勝127.5倍の3着。複勝1980円。
この小倉大賞典、スタートで逃げ馬・マルターズアポジーが出遅れて後方からの競馬になった影響+内枠から逃げ残れた部分はあるレース。
まあ、マルターズアポジーが逃げていかないものだから、Twitterのタイムラインは大変なことになってました。盆と暮れが同時に来たようなもんですよ(たとえ間違ってるだろ)。
サイモンラムセスはスタートから押して押して押して押して、また押して押して前へ前へどうにか前へ行く馬。
毎度毎度そういう特徴のある馬でしたから、2020年の鳴尾記念も同じことすると思うわけです。
サイモンラムセス、逃げるのかと思えば、実況アナはなかなか名前を呼ばない。逃げてない。
「あれっ?」と思ってると、最後方にいるではありませんか。引退レースのサイモンラムセスさん。
「ええっ、今回追い込むの〜」。
自分の記憶はここまで。あとは、パフォーマプロミスが来るのか、ラヴズオンリーユーが来るのかに興味は移る。
鳴尾記念の結果が出てびっくりですよ。サイモンラムセス。
サイモンラムセス・4着だと??
鳴尾記念 2020.6.6(土) レース結果
1着・パフォーマプロミス
2着・ラヴズオンリーユー
3着・レッドジェニアル
4着・サイモンラムセス
追い込んで、上がり3ハロン35.3秒で4着。レッドガラン(3番人気)、トリコロールブルー、サトノルークス(2番人気)、エアウィンザー、などなどより先着していたのです。
上がり3ハロン2位ですよ。パフォーマプロミスと0.5秒差。
パフォーマプロミスも8歳の牡馬ですが。
びっくりしたのは、重い斤量で走ったということ。
鳴尾記念はハンデ戦ではない。
なので、サイモンラムセスの近走背負って来た斤量、53.0キロ、53.0キロ、52.0キロと比較的軽い斤量から56.0キロ背負って走った。
なんなんじゃこれ、3角-4角から内をうまいこと突いて、3着・レッドジェニアルを追いかけて行く形だったけど、どうしてそんな競馬ができたんじゃ?
サイモンラムセスが引退レースだからっていうのだけではないはず。
サイモンラムセスのようにスタートから押して押して前に「無理」に行かされてる馬が
サイモンラムセスのようにスタートから押して押して押して押して前に行かされてる馬が、スタートから脚溜めて追い込みに徹するとたまーに走ることがあります。
今、その例がパッと思い浮かばないんですが、無理にテンを早く行ってる馬の中には「それは得意ではない」脚の使い方になってることがある。単純に好走したので同じように走ってるだけだったり。
無理に前に押して押して押して言ってる馬がなんかの拍子でスタートで出遅れて、脚溜めることになって追い込んで来て「そんな競馬できたんだ」みたいなことがあったり。
サイモンラムセスの戦歴を見てますと、2017年の鴨川特別で追い込んで3着になってたりもするので、溜める競馬が駄目な馬とは言い切れないでしょう(この時の鞍上は武豊騎手。溜める競馬がうまい騎手であります)。
サイモンラムセスは発馬後の押して押してを後方で脚溜めて末脚炸裂してた。
思い出した。
この逆バージョンは最近だと、ストーミーシーがそうでしょう。
後方で脚溜める競馬してたものの、東風ステークスで内枠からコース形態状ぽーんと前に行けて先行する競馬に。あれよあれよと先行して押し切った。馬場状態の恩恵もあるだろうけど、好走した脚質じゃない方が走れたということはたまにあります。
これはどっちかというと、古馬になってから戦歴が増えて来てからの方が多いでしょう。
ただ、レース映像的になかなか本命として狙いにくいパターンではあるのですが……(ヒモで買えれば十分)。
以上、サイモンラムセス、鳴尾記念2020・4着「スタートから押しまくらない方が好走できんの」 。単勝606.8倍という話でした。